伴英将shadow of the moon

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更新日 2012-05-10 | 作成日 2009-11-03

伴さん.jpg伴 英将

Shadow of the Moon

1971年 3月17日 岡山市生まれ。
1989年 花園大学仏教学科入学時、邦楽部に所属し尺八を始める。
都山流を臼井風山、琴古流を横山勝也、明暗流を門田笛空の、各師に師事。

同年、フリーの尺八奏者として活動を開始する。

1993年、サイバージャパネスクユニット「KANADE」を岡隆一郎氏 (コンピューター)と結成する。
80年代テクノをベースに尺八、箏、三味線といった邦楽器 群が織りなす個性的な楽曲は、
NHK「京紀行」「桃山紀行」「西国路紀行」等のTV 番組の他、
TVCMやJR大阪駅・京都駅の構内BGMに使用 され、イベント出演・楽曲提供も多数。

1994年、川本勇氏率いる「U-TIME BAND」参加。

1995年、元鬼太鼓座 座長 時勝矢一路氏にて結成された、
    「和 太鼓一路」(国内 J.D.O一路)に入団し 、
    アムステルダムを中心に20ケ国以上、
    劇場公演 300回以上のワールドツアーに参加。
淡路花博 『ジャパン・フローラ 2000』開会式典や、
サッカーWORLD・CUP日韓共同招致記念国民祝典… 等、多数のイベントに出演。

1998年、第20期草津市市民教養大学の講師を務める。

2002年、第12期日本太鼓支部講習会の講師を務める。

2005年、ギター 山本幸二&二十絃箏 島崎春美らと、
     和洋折衷楽団「METIA」参加。

演奏のみならずテレビやラジオも多数出演。
レギュラー出演番組
 BBCびわ湖放送「勇さんの びわ湖カンパニー」 (2002~)
 B-WAVE 「ハイパー・ジャパネスク」(2005)
 FM GIG「KANADE サイバー・ジャパネスク」(2006~)
 エフエムつやま「HYPER SONIQ STREET」(2008~)
 B-WAVE「バン!バン! ショーキー」(2009)
 KBS京都ラジオ「伊舞なおみのみんながメダリスト」(2009)

van_jacket.jpgShadow of the Moon

2010発売予定




1. 心月(古典本曲)~尺八独奏~

海童道に伝わる、心の在り方を月に例えた虚無僧曲です。
虚無僧は禅宗の一派である普化宗(ふけしゅう)の禅僧で、
尺八を吹く事で禅修行としていました、吹禅(スイゼン)とも言われます。
この曲の性質が「調べ」と呼ばれる前奏曲や、雑念を取払う儀式的な意味を持った曲であった事から、
このアルバムのプレリュードといたしました。

吹奏の尺八は二尺八寸サイズの超長管です、低音に魅力があります。


2. 月影幻想曲(Marty Regan作曲)~尺八・三味線 二重奏~

現在、現代三味線奏者第一人者 野澤徹也氏が私とのコンサートの為に、2008年に委嘱し初演した曲。
アメリカ人作曲家のM.Regan氏は、日本人以上に日本文化を愛し研究されており、
より高い次元での日本的アプローチに成功された作曲者です。
この曲は、御自身の作品中最も暗く渋い内容の曲と評されており、
日本音楽の特性にある、暗さや遠さを月の満ち欠けに例えて作曲されているそうです。
私が初演させて頂いた経緯も有り、この曲の英名をアルバムタイトルに考えております。
(一尺八寸管使用)


3. 鹿之遠音(古典本曲)~尺八二重奏~

現存する虚無僧曲中、数少ない二重奏形式の曲です。
当時の修行僧達は、修行用の曲が本曲(ホンキョク)、
托鉢時、返礼の意で吹かれた芸術鑑賞的要素の強い曲を外曲(ガイキョク)と区別していたそうです。
私はこの曲を「秋の深山にて牡鹿と雌鹿の恋物語を描いた曲」であると解釈し、
一尺八寸の二重奏でありますが、男性的な楽器と女性的な楽器を使用して多重録音いたしました。


4. Eccentric Bird (三村磨紀予作曲)~尺八・三味線 二重奏~

私がこのアルバム中、最もメインに考えている曲です。
現在も色々な番組のテーマ曲として使って頂くために色々とお願いしております。
2008年に作曲者ピアニストの三村磨紀予氏の個展にて初演された曲です。
和楽器の作品ながら「アマゾンの奥地を飛び回る不思議な鳥」をイメージした曲で、
三味線を、ブラジルの楽器Cuica(クイーカ)やBerimbau(ビリンバウ)に例え、
尺八で、動物の鳴き声や動きを表しており、ユニークで実験的要素も強い音楽です。
(一尺八寸管使用)


5. ソネット(三木稔作曲)~尺八三重奏~

日本とフランス合作映画で1976年に公開された大島渚監督作品で、阿部定事件が題材の「愛のコリーダ」。
この映画音楽は、三木稔氏により和楽器のみにて表現されました。
私はこの曲に感銘を受け、尺八を始めるに至った経緯があります。
一尺六寸管、一尺八寸、一尺九寸、二尺四寸の4種類の長さの尺八で多重録音を行い、
男女の愛欲の極限の表現に挑戦いたしました。


6. SHADOWS(佐藤容子作曲)~尺八・三味線 二重奏~

2004年に野澤氏の委嘱により初演され、氏の2005年発売の2ndALBUM「WILD FIRE」に収録された曲。
ジャズやプログレ的な要素が感じられる難解曲です。
野澤氏との、2006~2007年に行われた公演では毎回演奏されていた事もあり、
ダイナミックで、緊張感の有るアンサンブルが御聴き頂ける事かと思います。
(一尺八寸管使用)


7. 詩曲二番(松村禎三作曲)~尺八独奏~

1972年に、松村禎三氏(1929-2007 )が、現在 都山流尺八の人間国宝であられる山本邦山氏に、
氏の第4回リサイタルの為に作曲された曲である。

「無伴奏の一本の笛のしなやかな息づきの中に、音楽の本来的な美しさをつかまえ得れば…
というのがこの曲を書くに当たっての私の願望であった、日本の古典の世界から少し自由になっていると思います。」

と、 松村禎三氏はこの曲について語っておられました。
アラビア音階が感じられたり、合奏しているかのように伴奏と主旋律が交差したり、
尺八独奏曲の中に色々な可能性が感じられる名曲だと思います。
実は、私は現代音楽の独奏曲は今回が初めての演奏になります。
芸歴20周年と言う事も有り初挑戦いたしました。
(一尺八寸管使用)